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環境ニュース[国内]

国連公海漁業協定締約第6回国非公式協議が開催 米・ニューヨークの国連本部で

自然環境 野生動植物】 【掲載日】2007.05.01 【情報源】水産庁/2007.04.27 発表

 2007年4月23日・24日の両日、米・ニューヨークの国連本部で「国連公海漁業協定(UNFSA 注1)」第6回締約国非公式協議が開催された。
 UNFSAは、タラ・カレイ類など分布範囲が排他的経済水域(注2)の内外に存在する魚類資源とマグロ・カツオなどの高度回遊性魚類資源の保存・管理について、国連海洋法条約を踏まえ包括的に規定した協定で、01年に発効している。日本に関しては06年9月6日から効力が発生した。
 今回の会合には、日、米、加、EC(欧州委員会)、豪州、ニュージーランド、ノルウェー、アイスランド、韓国などが参加。(1)国、地域、国際的レベルでのUNFSA実施状況の検討、(2)UNFSAレビュー会合の成果物実施状況の検討、(3)次回のレビュー会合、(4)次回の締約国非公式協議−−などが議題となった。
 このうち(1)については、06年以降に日本を含む9か国が加盟し、加盟国が総計66か国となったことが報告されるとともに、各国から、現在設立交渉中の新しい資源管理の枠組みについての報告が行われた。また日本から、07年1月に神戸でマグロ類地域漁業管理機関(RFMOs)合同会合を開催したことが報告された。
 さらに(2)については、RFMO機能評価の基準作成が進展していることが参加各国から評価されたほか、(3)については、2010年か11年に次回のUNFSAレビュー会合を開催する方向で検討を続けること、(4)については、08年・09年のいずれかで開催するかを07年秋の国連総会で議論すること−−が決まった。
 このほかには、米国がマグロ類地域漁業管理機関の成果を補助する非公式協議を主催し、RFMO機能強化のための基準案づくりの作業が行われた。この基準案は最終的に、米国が議論を取りまとめた上で、5つのマグロ類RFMOに検討案として送付することになった。【水産庁】
 
(注1)正式名称は、「分布範囲が排他的経済水域の内外に存在する魚類資源(ストラドリング魚類資源)及び高度回遊性魚類資源の保存及び管理に関する1982年12月10日の海洋法に関する国際連合条約の規定の実施のための協定」。
(注2)国連海洋法条約に基づいて設定される、その国の経済的な主権がおよぶ水域。

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