中国初の環境アセス技術者資格全国統一試験を実施

【環境一般 環境アセスメント】 【掲載日】2007.05.15 【情報源】中国／2005.05.17 発表

　中国初の環境アセスメント技術者職業資格全国統一試験が5月14日に開始された。中国環境保護総局の潘岳副局長によると今年2月に施行された「環境影響評価技術者職業資格登記管理暫定弁法」に基づき、規定科目の試験に合格し環境影響評価技術職資格を取得した者は、規定の登記を行って環境影響評価技術士の名義で環境業務に携わることができる。
　従来の管理方式は責任追及などで不充分な点が多く、一部には個人的利益のためデータを捏造し、誤った結論を提供する者も存在した。さらに専門技術者の流動性が高く管理部門は各団体の実情を正確に把握することが困難だった。業務丸投げや環境影響評価団体資質証書の貸借・売買なども行われていた。環保総局は、環境影響評価業界全体に対し規範化と整理を行う。
　職業資格制度により、全環境影響評価団体は一定数の環境影響評価技術士を備えなければならない。現在、環保総局は資格制度管理の関係規定を改定中で、人員管理と団体管理を連結させ、規範化とサービスの向上を図り、より透明で公平公正な組織の実現を目指す。
　今回の試験は全国で1.4万人余りが受験。全部で4科目の試験があり、必要学歴や実務経験年数を満たす者は誰でも受験でき、特殊条件を満たす者については2科目の受験が免除される。試験の成績は2ヶ月以内に公布される。【中国環境報】