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環境ニュース[海外]

中国 国家環境保護総局副局長 責任意識の希薄な環境アセス団体を名指し批判

環境一般 環境アセスメント】 【掲載日】2007.05.15 【情報源】中国/2005.05.12 発表

 国家環境保護総局の潘岳副局長は北京師範大学所属の環境影響評価団体に対し責任意識が低いと名指しで批判した。同時に、環境影響評価団体の資質管理方法の改革を進め、業界全体の全面的な見直しをする考えであることを明らかにした。
 円明園の補修工事が4月に停止した後、円明園管理処は北京師範大学所属の環境影響評価団体に環境アセス調査を依頼した。しかし、同団体は1ヶ月近く経ってから調査を拒否したい旨を申し出、円明園補修工事の環境アセス調査を著しく遅らせたというもの。
 同副局長によると、同団体は総局が認可したAクラスの資質を有し、技術的にも業務的にも調査を行う能力を十分に持っている。しかし社会的責任を怖れる余り、科学的態度と責任ある精神で調査を行うことを拒否し、調査全体を大きく遅らせた。
 環保総局は、経済効率だけを考えて法律法規を無視し適切な資質管理を行わない団体や、責任追求を怖れ、調査を拒否し、科学的態度で環境影響評価を行わない行為や団体に対して、関係規定を改定し整理を行う。
 第一に、環境影響評価の重要性の認識を高め、責任感と企業道徳を強化する。
 第二に、監督管理を強化し、定期的に審査の成績を公表、問題があれば直ちに処理する。
 第三に、責任追及制度を整備する。問題ある団体・個人については、資格剥奪を含め責任を厳しく追及する。
 第四に、専門技術者の就業資格制度と競争メカニズムを構築する。進んだ国外の環境影響評価団体の国内市場への参加を促し、多元化を図る。
【中国環境報】

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