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環境ニュース[国内]

07年度第2期北西太平洋鯨類捕獲調査の沖合域調査が終了

自然環境 野生動植物】 【掲載日】2007.08.17 【情報源】水産庁/2007.08.17 発表

2007年度の第2期北西太平洋鯨類捕獲調査(沖合域調査)が07年8月18日までに終了し、調査船団が18日までに宮城県石巻港、山口県下関港などの入港した(注1)。
 北西太平洋鯨類捕獲調査は、国際捕鯨委員会(IWC)を設置した国際捕鯨取締条約第8条に基づき実施している調査で、1994年から99年まで実施したミンククジラの系統群調査を主目的とした第1期調査が終了し、00年からは鯨と漁業の競合関係の解明を目的とした第2期調査が行われている。
 今回の調査は北西太平洋(IWC科学委員会が想定した7・8・9海区)で、ミンククジラ100頭(別途沿岸調査として120頭)、ニタリクジラ50頭、イワシクジラ100頭、マッコウクジラ3頭を捕獲。
 これらのクジラの胃の内容物を調べた結果、イワシクジラでは5〜6月に調査海域の沖合南側でマサバを、8月には北緯45度付近まで北上してカイアシ類・カタクチイワシを主に補食していたことが把握されたほか、ミンククジラについては、これまでの調査結果と異なり、カタクチイワシではなくマサバやサンマなどを補食していることが認められたという。
 また今回、ニタリクジラは5〜6月にほとんど発見されなかったが、7〜8月には回遊が確認され、索餌海域の滞在時間に関する有用な情報が得られたとしている。
 このほか、イワシクジラ1頭に対して衛星標識の装着が成功したこと、シロナガスクジラやナガスクジラなどの大型のヒゲクジラ類について、自然標識撮影や組織標本の収集を行ったことが調査状況として報告されている。【水産庁】

(注1)調査母船「日新丸」が19年8月18日に宮城県石巻に、目視採集船「勇新丸」、「第一京丸」、「第二勇新丸」が17日に山口県下関港に入港。ただし、目視専門船「海幸丸」のみは19年10月上旬に入港予定。

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