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環境ニュース[国内]

日本で繁殖したベニアジサシ 豪州グレートバリアリーフでの越冬を初確認

自然環境 野生動植物】 【掲載日】2002.02.20 【情報源】環境省/2002.02.20 発表

 環境省は平成14年2月20日、同省が実施している鳥類標識調査の成果として、日本で繁殖したベニアジサシが約6,000キロメートル離れたオーストラリアのグレートバリアリーフで越冬することが初めて確認された、と発表した。
 鳥類標識調査は、鳥類に足環や首輪を装着した後に放鳥し、再捕獲や観察によって鳥類の生態や移動経路などの情報を明らかにする調査。日本では、環境省が財団法人山階鳥類研究所へ委託し実施しており、沖縄などで繁殖するベニアジサシ(Sterna dougallii)については、1975年に調査が開始され、これまでに約9,000羽の個体を標識を取り付け放鳥を行ってきた。
 今回標識を付けたベニアジサシが確認されたのは、オーストラリア・クイーンズランド州グレートバリアリーフ南部のスウェイン礁。
 2002年1月8日から12日にかけて、クイーンズランド州公園野生生物局職員らによる鳥類調査をスウェイン礁で実施した際、捕獲したベニアジサシ1,159羽のうち19羽に日本で装着した足環が確認された。なお確認の結果、19羽のうち18羽は沖縄本島周辺で、残り1羽は福岡県大牟田市三池島で、1988年から1999年の間に標識が付けられた鳥であることがわかった。
 環境省では、今回の成果はベニアジサシ個体群の越冬地を示す初めての証拠であり、ベニアジサシの保護管理上重要な情報であると評価。2月4日にオーストラリア・メルボルンで開催された日豪渡り鳥保護協定第11回会合にも報告された。【環境省】

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