イギリス、欧州委員会に海洋保全特別地域15区を提出

【自然環境 その他(自然環境)】 【掲載日】2010.09.03 【情報源】イギリス／2010.08.20 発表

　8月20日、イギリス政府は、EUの自然保護区ネットワーク「Natura2000」に含められる海洋保全特別地域の候補として新たに15区を、欧州委員会に対し、提出したことを発表した。これらの保全特別地域は、最新の科学的根拠に基づいて選択されたものであり、厳格で透明性を持つアセスメントを経ており、岩礁、海蝕洞、砂堆といった海洋生物が育つ生息空間として保護されることになる。
　ベニョン次官は、「イギリスの海洋は、世界でも最も多様な種を持つ生息地の一つであり、これらを陸地における保護と同様に守ることが求められている。今回の保全特別地域選択は、海洋生物が生息することができる海洋作りの重要な一歩。予定されている海洋保全特別地域のネットワークの構築に貢献するものだ」と述べた。
　生息地として重要性を持つだけでなく、ウィンドパークとしても重要な役割を持つ区域など、さらに3区における海洋保全特別地域の設定が、11月12日までの予定で検討されている。【イギリス環境・食糧・農村地域省】