EU、自然保護区における鉱物採掘産業の活動について定めたガイドラインを公表

　欧州委員会は、10月4日、自然保護区ネットワーク「Natura2000」において活動する非エネルギー鉱物採掘産業のための新しいガイドラインを公表した。非エネルギー鉱物資源は、その多くが、「Natura2000」の対象保護区に存在している。一方で、非エネルギー鉱物採掘産業は、欧州内における製造業において重要な資源を供給するものであり、2007年の数値で、売上約490億ユーロ、雇用者約28万7000人であり、経済的に重要な産業である。ガイドラインでは、「Nature2000」対象保護区における採掘活動に際し、生物多様性への影響を最小に、または完全に回避する方法、戦略的計画の重要性、新たに開発する際の適切な評価方法、適した緩和策の必要性などを、まとめている。さらに、鉱山地域におけるプロジェクトや鉱物の採掘が、最終的に生物多様性の保護に貢献することができる事例も示している。【欧州委員会環境総局】