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環境ニュース[国内]

ドイツ内閣、CCS実証及び利用に関する法案を承認

環境行政 法令/条例/条約】 【掲載日】2011.04.27 【情報源】/2011.04.13 発表

 ドイツ連邦内閣は、CO2の回収・輸送・長期的地下貯留技術(CCS)の実証及び利用に関する法案を承認した。同法案では、地下貯留技術の実証のみを規定したもので、連邦議会での審議の後、2011年秋の施行が予定されている。
 法案により、CCS技術実証を目的とした国内の実証プロジェクトが欧州連合の支援を受けることが可能となる。また、不明確であったプロジェクトにおける各連邦州による介入の可能性についても合意に至り、連邦州は、CO2貯留に対する土地の適応性について示すことが可能となる。法案の概要は次のとおり。
●貯留量の制限:2016年末までに認可申請を行い、一ヶ所の貯留設備における年間貯留量が300万トンを超えず、ドイツ全体の年間貯留量が800万トンを超えない場合に認可される。
●貯留設備の認可:事前調査と環境影響評価を伴う計画策定が求められる。
●他の利用目的の保障:地熱などの他の利用目的に対する負荷の回避が求められる。
●責任の転移:一定の管理期間を過ぎた設備の責任を運営者から国家に転移する際、運営者による長期的な安全の保障が求められる。安全ではない設備や解決されていないリスクを国家は回避することが求められる。
●財源の確保:調査から責任の転移まで一連のプロセスでは、運営者によって補填保証金を用いた財源の確保が求められる。運営者は、最初の1トンの貯留から、責任の転移後のための費用を積み立てることが求められる。
【ドイツ連邦環境省】

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