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環境ニュース[国内]

世界資源研究所、生態系市場会議で有望事例を報告

自然環境 生物多様性】 【掲載日】2011.08.10 【情報源】/2011.07.26 発表

 生態系とそのサービスの保護に市場の力を利用する「生態系市場」に関する第4回会議が、このほど世界資源研究所(WRI)とアメリカ森林財団(AFF)により開催された。会議には、生態系市場の第一人者らと、民間土地所有者、政府、企業、NGOの代表者等が参加し、様々なテーマで50以上の討論会が行われた。アメリカ、メイン州の事例からは、飲み水の水質向上のため、総合的流域管理により森林や湿地といった自然の水浄化機能を持つ生態系を保護することが、従来の水処理プラントの技術的改良より費用対効果が高いうえ、野生生物の生息地やレクリェーションの場の確保、炭素隔離等にも役立つとの結論が報告された。また、野生生物保護のため、個人土地所有者に対し金銭的インセンティブを提供することで、生息地を守りつつ、土地利用のニーズも満たすことができるという、積極的・市場型の野生生物保護の例も報告された。
また、雨水・農地表流水の汚染の低減効果も指摘された。降雨や農地の表流水による汚染は、河川13万7000マイル、湖沼230万エーカーに及ぶといい、森林と湿地を利用した流域管理により、景観美、レクリェーション、生物種を守りながらも、従来の技術的対策より低コストとなる汚染軽減方法が紹介された。【世界資源研究所

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