一般財団法人環境イノベーション情報機構
「2011年IWC/日本共同北太平洋鯨類目視調査」 結果概要を公表
【自然環境 野生動植物】 【掲載日】2011.10.04 【情報源】水産庁/2011.10.03 発表
水産庁は、平成23年10月3日 2011年IWC/日本共同北太平洋鯨類目視調査の結果概要を公表した。この調査は、国際捕鯨委員会(IWC(注1))の太平洋鯨類生態系調査プログラム(IWC-POWER(注2))に基づき、水産庁とIWCが共同で昨年から実施しているもの
公表によると、主な発見鯨種は、シロナガスクジラ(10群10頭)、ナガスクジラ(82群141頭)、イワシクジラ(58群95頭)、ザトウクジラ(76群133頭)、マッコウクジラ(95群119頭)であった。
この内、各鯨種の系群構造の解明等に役立てるため、シロナガスクジラ4頭、ナガスクジラ12頭、イワシクジラ31頭、ザトウクジラ1頭から、バイオプシー(生体組織)・サンプルを採取した。
また、各鯨種の回遊生態や生活史を解明するため、シロナガスクジラ9頭、ナガスクジラ25頭、イワシクジラ27頭、ザトウクジラ48頭の個体識別写真を撮影した。
なお、調査海域への往復で通過した日本近海では、東日本大震災の津波によるものと思われる海洋漂流物を多数発見した(漁業用浮子等71件、材木等23件など合計132件)。【水産庁】