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環境ニュース[国内]

林野庁 国有林野事業の平成24年度技術開発重点2課題を選定

環境一般 調査/研究】 【掲載日】2012.04.11 【情報源】林野庁/2012.04.11 発表

 林野庁は、平成24年4月11日、国有林野事業の24年度技術開発重点課題として、[1]カラマツ造林の低コスト化をめざして〜カラマツの天然更新を利用した造林技術の開発〜、[2]エリートツリーコンテナ苗と下刈等省力化の実証試験、の2課題を選定したと発表した。
 国有林野事業では、CO2吸収、生物多様性保全などの森林の公益的機能をいっそう引き出す林業技術開発を効果的に推進するため、森林管理局から提案のあった案件の中から、重点的に取り組むべき技術開発課題を毎年度選定し、検討を行っている。
 選定された2課題のうち、[1]は、カラマツ人工林の帯状伐採跡地において、天然更新※1によりカラマツ林に誘導するため、異なる地がき※2幅での地表処理、下刈の有無による天然更新状況や他植生との競合状況の比較、側溝の設置によるササの発生抑制効果の検証等を行い、天然更新を利用したカラマツ低コスト造林施業の可能性を追求するというもので、北海道森林管理局森林技術センターが実施する。
 [2]は、造林の低コスト化を目的に、優れた初期生長を示すとして林木育種センターにおいて開発が進められているエリートツリー(第二世代精英樹)※3候補木を、コンテナ苗※4として活用することにより、植栽・保育(下刈)作業の低コスト化と労働負担の軽減について実証試験を九州森林管理局森林技術センターが森林総合研究所林木育種センター九州育種場の協力を得て実施する。

※1 伐採跡地等において、主として天然の力によって次の世代の樹木を発生させること。自然に落ちた種子が発芽して生長する場合と、樹木の根株からの発芽等により生長する場合がある。
※2 天然更新を促すため、地表をかき起こすこと。
※3 優良な精英樹(生長の度合、材質などの特にすぐれている樹木)同士を交配した品種。第二世代以降の精英樹。
※4 マルチキャビティコンテナ(根巻き防止などの工夫が施されたプラスチック製の苗木生産用容器)で生育した苗木。ピートモスなどを材料とした培地付き苗木であることから、植栽の効率を高めることや、良好な初期生長が期待される。

【林野庁】

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