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環境ニュース[国内]

関西電力、需要安定化へ法人向けに電力負荷抑制の取引とBEMSでのピーク抑制実施

エネルギー 省エネルギー】 【掲載日】2012.05.30 【情報源】企業/2012.05.28 発表

 関西電力は、原子力発電所が再稼働できないことが原因で今夏、全国で最も電力需給が深刻になることを受け、電力需要安定化のための取り組みを強化する。法人向けに、入札で電力負荷抑制を取引する新たなプランを始めるとともに、ビル・エネルギー管理システム(BEMS)を導入した顧客に対し、BEMSの集中管理事業者が負荷調整を働き掛けるピーク抑制を実施する。

 電力負荷抑制を取引するプランは「ネガワットプラン」の名称。ネガワットは、使われなかった電力を意味する。需給のひっ迫が予想される場合、契約電力500kW以上の大口顧客を対象にネガワットを広く募り、顧客が調整できる電力と希望単価を入札する仕組み。関西電力が入札状況を確認し、単価の安い順に募集量に達するまで落札者を決め、落札した顧客が負荷調整する。

 期間は、政府が関西電力に対し、猛暑だった2010年と比べて15%以上のピークカットを要請した7月2日〜9月7日。この間、需要のひっ迫が見込まれる日と、追加的な負荷抑制によって節電を求める量を示し、前週の金曜日から前日まで、入札で節電量を集める。落札して節電すると、その分を料金から割り引く。入札は、事前登録で取得したIDとパスワードを使い、サイトから行う。

 BEMSでのピーク抑制は、BEMSアグリゲーターと呼ばれるBEMSの管理・支援事業者と協業する。BEMSは建物内の電気使用状況を「見える化」し、空調、照明の遠隔制御するシステム。需給ひっ迫が予想される日の前日午後、BEMSアグリゲーターが小口顧客を対象に、関西電力の要請する時間帯の負荷調整を顧客に呼び掛ける。関西電力は供給力を高めると同時に、需要側の対策も推進する。【関西電力(株)】

提供:ECO JAPAN(日経BP社)

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