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環境ニュース[国内]

三菱重工環境・化学エンジ、大分市から大型ごみ焼却施設の改修・省エネ工事受注

ごみ・リサイクル ごみ処理】 【掲載日】2012.08.13 【情報源】企業/2012.08.09 発表

 三菱重工業の100%子会社で環境負荷低減や化学関係のプラントを手掛ける三菱重工環境・化学エンジニアリング(MHIEC)は、大分市から大型ごみ焼却施設「福宗環境センター清掃工場」の改修・省エネ工事を受注した。稼働から16年目のストーカ炉と呼ばれる焼却設備に延命措置を講じると同時に、消費電力を削減する。2015年3月の完成を予定する。
 ストーカ炉は、耐熱金属の鋳物を並べた床(ストーカ)の上でごみを突き上げてかき回しながら燃焼させる方式の焼却炉で、都市のごみ焼却炉の主流になっている。福宗環境センター清掃工場は三菱重工が建設を手掛け、1997年4月に完成した。1日146tの処理能力を持つストーカ炉を3基備えるほか、排熱回収ボイラー、蒸気タービン発電設備などがある。
 改修工事は、ごみの受け入れ供給、燃焼設備や、通風、電気計装設備などを対象に、主要機器の更新と改造を行う。排ガスの量を低減して安定燃焼を実現する独自の燃焼技術を採り入れ、焼却の際の消費電力を削減する。併せて、各種のモーターをインバーター制御に変えることなどで運転効率を高めて省エネを進め、CO2排出量を年間3.6%以上にあたる約238t削減する。
 地方自治体の財政難から産業廃棄物処理施設の新規建設が難しくなる中、寿命を伸ばすと同時にCO2排出削減を図る改修・改良工事が増加。国が、廃棄物処理施設の長寿命化と温暖化対策を推進する市町村に補助金を交付する制度を2010年度に創設したことも、追い風になっている。MHIECは、今回の受注を弾みに積極的に改修を提案し、受注拡大を目指す。
提供:ECO JAPAN(日経BP社)

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