EU　遺伝資源へのアクセスと利益配分に関する名古屋議定書を実行するためのEU規則案を公表

　欧州委員会は、遺伝資源へのアクセスと利益配分に関する名古屋議定書を実行するためのEU規則案を公表した。案によると、利用者には、遺伝資源やこれに関連する伝統的知識へのアクセスは原産国の現行の法規則に沿っているか、また、発生する利益は公平に分配されているか、確認することが義務付けられ、さらに、デューディリジェンスの行使（予定も含む）について宣言することが義務付けられている。違反者には、処罰が与えられる。規則案は、研究者や企業に対し、規則の遵守を支援することを目指しており、部門に特化したベストプラクティスの共有などが重要な役割を果たす。また、加盟国におけるアクセス条件の簡素化のために、EUプラットフォームが設立される。規則案は、EU議会とEU理事会の承認ののち、EU法として施行される。【欧州委員会環境総局】