EU 内陸水路とNatura2000に関するガイドラインを公表

【自然環境 その他(自然環境)】 【掲載日】2012.11.01 【情報源】／2012.10.18 発表

　欧州委員会は、内陸水路交通におけるEUの自然保護法令の適用を支援することを目的にした「内陸水路とNatura2000に関するガイドラインーEU鳥類保護・生息地指令における持続可能な内陸水路の開発と管理」を公表した。EU域内の内陸水路は、約3万7000kmに及び、内陸水路が持つポテンシャルの活用は、EUの交通政策において重要である。ガイドラインでは、内陸水路と自然保護の全体論的アプローチが示され、内陸水路における活動と生物多様性の維持の政策上の関連性が解説されている。一般的なEU環境法令や個々のEU自然保護法令と調和する、内陸水路の活動の実施方法の解説やEU域内交通網を長期的に持続可能なものにするための内陸水路の意義を強調し、すでに自然保護への取り組みにおいて達成された成果を示している。さらに、自然保護が十分なレベルで達成されることが保証される限り、自然保護区のネットワークである「Natura2000」が、開発対象外地域とはならず、新しい計画が排除されないことを指摘し、インフラストラクチャーの開発者や管理者は、EU環境保全法令、特に鳥類保護・生息地指令を考慮する上で、どのような法的義務に注意しなければならないのか示しており、これに関連するケーススタディも複数、紹介されている。【欧州委員会環境局】