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環境ニュース[国内]

伊藤忠商事、ウクライナ・キエフ地下鉄の車両用機器を納入、グリーン投資で実施

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2012.10.30 【情報源】企業/2012.10.26 発表

 伊藤忠商事は、ウクライナの鉄道車両大手、クリュコフと、同国の首都キエフの市営地下鉄向けとなる車両用機器の納入契約を結んだ。独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と同国環境投資庁が交わしたグリーン投資スキームに基づいて実施する。契約額は4100万ユーロ(約42億円)で、2013年6月から順次、納める。
 三菱電機、富士電機など日本製の機器を中心に、地下鉄車両95両分の電気品とブレーキシステムを供給する。これらは、クリュコフがキエフ市営地下鉄公団(キエフメトロ)と結んだ95両の地下鉄改造車両納入契約によって納入する地下鉄車両に搭載される。クリュコフは1993年に設立。鉄道車両製造と整備を手掛け、従業員は7000人を超える。
 キエフメトロは、製造から40〜50年を経過した旧ソ連製の地下鉄車両が多く、更新が急がれている。今回、既存の車両を効率に優れる方式に改めることで回生電力の利用も含め、電力消費量を約35%削減する。伊藤忠を通して日本の最新技術を取り入れて車両の寿命を延ばすと同時に、電力消費低減に伴ってCO2排出量を削減し、省エネを図る。
 グリーン投資スキームは、日本など京都議定書で削減義務を負う先進国が割り当てられた温暖化ガス排出枠を購入し、割当量の移転資金を環境対策に使うことが条件になる国際的な排出量取引。NEDOとウクライナ環境投資庁の契約に基づく事業のうち鉄道車両向けは初めてとなり、NEDOが同庁に支払った排出枠購入代金が車両用機器に充てられる。【伊藤忠商事(株)】

提供:ECO JAPAN(日経BP社)

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