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環境ニュース[国内]

昭和電工、福島県川内村に建設の農産物工場にLED光源を使った栽培技術を無償提供

エコビジネス 環境技術】 【掲載日】2012.11.27 【情報源】企業/2012.11.21 発表

 昭和電工は、東日本大震災に伴う津波で事故が起きた福島第1原子力発電所に近い福島県川内村に建設中の農産物工場「川内高原農産物栽培工場」に、LED(発光ダイオード)光源を使った植物工場向けの高速栽培技術「Shigyo(しぎょう)法」を無償提供する。この技術を利用すると一般的なLED植物工場より出荷サイクルが短縮し、収穫量が増える。
 Shigyo法は、昭和電工と、山口大学農学部の執行(しぎょう)正義教授が共同開発した。昭和電工のLED素子を使い、植物の育成に最適化した赤色光と青色光を照射する仕組みで、通常の蛍光灯と赤青比を固定したLED照明に比べ、葉物野菜の収穫量が最大3倍になる。消費電力削減と収穫量増加の両面で効果が期待でき、昭和電工が事業展開している。
 川内村は福島第1原発の30km圏内にあり、一部が警戒区域、残りは緊急時避難準備区域に指定された。準備区域指定は解除され、帰村が始まっているものの農地の復活は難しく、雇用が課題になっている、そのため同村は、安全な地下水で水耕栽培を行う川内高原農産物栽培工場の建設を決めた。人工光型の完全閉鎖工場となり、外気を遮断して栽培する。
 Shigyo法の利点が評価され、川内高原農産物栽培工場にShigyo法と昭和電工のLED素子の採用が決まった。昭和電工は、川内村の復旧・復興支援を目的に、通常発生する技術のライセンス費用を無料にして供与する。川内高原農産物栽培工場は25人の雇用を計画し、10月20日に地鎮祭を行って建設を始めた。2013年4月からレタスやハーブなどを栽培する。【昭和電工(株)】

提供:ECO JAPAN(日経BP社)

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