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環境ニュース[国内]

NECなど、自然換気で空調エネルギーを削減するデータセンターモジュールを開発

エネルギー 省エネルギー】 【掲載日】2012.11.30 【情報源】企業/2012.11.27 発表

 NECは、自然換気で空調エネルギーを大幅に削減する省エネ型のデータセンターモジュールを開発した。情報通信機器から出る高温の空気と、室内に取り入れる空気の温度差を利用する。空調エンジニアリングの東洋熱工業(東京・中央)、コンテナ型データセンター製造・販売のNECフィールディング(東京・港)、同NSK(東京・千代田)と共同開発した。
 独立行政法人科学技術振興機構(JST)の採択テーマとして取り組み、各社の技術を活用して機器の動作情報や運用形態、室内の空気の流れ、温度分布の変動メカニズムを明らかにすることで開発。従来のデータセンター運用と比べ、空調エネルギーを年間約60%削減できる。通常のコンテナ型データセンターで利用する輸送用コンテナを組み合わせて使える大きさにした。
 モジュール内に1列に並べたラックの吸気側のモジュール側面下部に外気を取り入れる流入口を設置し、その反対側のモジュール側面上部にラックからの排気の流出口を設け、流入口からの外気と機器の排熱を利用。排熱促進機構を導入して煙突効果を高める。こうした仕組みで換気用のファンを使用しない自然換気システムを構築し、室内の冷却・排熱を可能にした。
 気象データによる自然換気システムの外気利用可能性評価では、東京で年間の26%、札幌で同14%の期間、外気が使え、寒冷期に換気の量を調整すると、東京で同65%、札幌で同62%まで期間を拡大できる。今後、2013年度内の完成を目指して自然換気と機械換気・空調を組み合わせたシステムの開発を進め、大規模データセンターへの適用も視野に入れて事業化を進める。【日本電気(株)】

提供:ECO JAPAN(日経BP社)

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