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環境ニュース[海外]

三菱化学、LEDを使った植物工場システムの展開開始、1号機をロシアの工場に販売

エコビジネス 環境技術】 【掲載日】2012.11.30 【情報源】日本/2012.11.27 発表

 三菱化学は、LED(発光ダイオード)照明を使った植物工場システムの展開を始めた。1号機をロシア・サンクトペテルブルク市のプラスチック製品成型・加工会社、ミールの工場に販売した。同市にある工場の地下フロアに設置し、光合成の光源になる照明設備は全てLEDを使用してレタスとベビーリーフを栽培する。
 サンクトペテルブルク市は、1月の平均最高気温が−5.1℃、同最低気温は−10.7℃。植物工場システムは、日照が少なく気温が低い冬季でも、常に新鮮な野菜を収穫できることから、導入が決まった。設置する工場のフロアは、空調設備や、水をろ過して再利用する水処理設備など、野菜栽培に必要な各種の設備を備える。
 植物工場システムは、ウレタン樹脂を使用した栽培ベッドに高い密度で種をまく独自の栽培技術を採用し、単位面積あたりで高い収穫量を実現する。水耕栽培をクリーンな環境で行うため、収穫した後は洗浄することなく食べられる。ベビーリーフの場合、一般的な露地栽培と比較してコスト競争力は十分にあるという。
 ミールとは2月に協議を始め、8月に本格着工して9月初めに完成した。9月末からベビーリーフ、10月からレタスを収穫し、社員食堂で利用。社外向けの供給事業も検討する。三菱化学は1号機に続き、国内外への植物工場販売を推進する。部材には同じ三菱ケミカルホールディングス傘下の三菱樹脂の樹脂製品を活用した。【三菱化学(株)】

提供:ECO JAPAN(日経BP社)

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