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環境ニュース[国内]

DOWAホールディングス、低消費電力の平面発光照明装置を東北大学大学院と共同開発

エコビジネス 環境技術】 【掲載日】2013.01.15 【情報源】企業/2013.01.09 発表

 DOWAホールディングスは、低消費電力の平面発光照明装置を東北大学大学院環境科学研究科と共同開発した。冷陰極電界電子放出型(フィールドエミッション)と呼び、材料に、炭素原子が結び付いた筒状のカーボンナノチューブを初めて本格的に使用した。冷陰極は、強力な電解で電子を放出する電子管の陰極(負極)を指す。
 カーボンナノチューブは金属にも半導体にもなる特性があり、装置は、冷陰極に使ったカーボンナノチューブから放出された電子が、陽極(正極)の蛍光体を発光させる方式を採用した。核心となるカーボンナノチューブ冷陰極の形成プロセスについて、従来にない技術の開発に成功し、平面発光装置作製の基本技術を完成させた。
 この発光の仕組みによって、少ない電力で長い時間、安定して高い輝度効率で発光する省エネ照明装置が実現でき、発光面を平らな形状にすることも可能。このため将来は、LED発光ダイオード)のような点光源とは異なる大きな面積の平面照明パネルの用途展開を図ることで、照明の概念を変える商品が期待できるという。
 DOWAと環境科学研究科は包括的な研究協力協定を2004年4月に締結し、密接な関係を構築してきた。今後、今回開発した低消費電力の平面発光照明装置の実用化に向けて技術開発を推進する。平面発光照明装置は、照明展「ライティングジャパン2013」内の「次世代照明技術展」(1月16〜18日・東京ビッグサイト)で公開する。【DOWAホールディングス(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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