一般財団法人環境イノベーション情報機構

ヘルプ

サイトマップ

メールマガジン配信中

環境ニュース[国内]

三菱電機、鉄道システムの省エネ進める回生電力活用の融通技術を開発

エネルギー 省エネルギー】 【掲載日】2013.02.19 【情報源】企業/2013.02.14 発表

 三菱電機は、鉄道システム全体の省エネを可能にする列車の回生電力を活用した電力融通技術を開発した。複数の鉄道変電所の電圧を最適に制御することで、これまで一部利用されていなかった回生電力を列車間で最大限に融通して無駄をなくし、鉄道システム全体で最大5%の消費電力を削減する。
 回生電力は、列車が減速する際に発生するエネルギーからつくる電気。現在も他の列車の加速のために融通は行われているが、変電所は列車運行に支障がないように電圧を高めに固定して送電していることから、減速列車が重なったり加速列車がない場合に無駄になり、十分に活用されていなかった。
 三菱電機は今回、情報通信ネットワークで列車の現在位置や加速・減速の状態、電力需給の情報を把握し、それを基に関連する変電所の電圧をリアルタイムに変更する新たな方式を開発。電圧を柔軟に変動させて回生電力を最大限活用できるようにし、使われていなかった回生電力を大幅に削減する。
 首都圏の過密線区を想定した路線のシミュレーションでは、融通先がないことで無駄になっていた回生電力を最大80%減らすことができる。回生電力が余った場合は、駅舎での使用や蓄電池を使った電力貯蔵システムなどとの併用によって100%の有効利用も可能になる。2014年度の事業化を目指す。【三菱電機(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

情報提供のお願い(企業・自治体の方へ)

記事に含まれる環境用語

プレスリリース

関連情報

関連リンク