一般財団法人環境イノベーション情報機構

ヘルプ

サイトマップ

メールマガジン配信中

環境ニュース[海外]

EU 欧州委員会が製品や組織の環境パフォーマンス評価に関するEU共通手法案を公表

エコビジネス 環境ラベル】 【掲載日】2013.04.24 【情報源】EU/2013.04.09 発表

 欧州委員会は、製品や組織の環境パフォーマンス評価に関するEU全域での共通手法を提案し、加盟国と民間企業に対し、これらの手法を採用することを勧告した。現状では、自社製品の環境パフォーマンスのアピールを望む企業には、政府や民間組織が採用する複数の評価手法の中から選択を求められたり、環境情報を提供するために何度も費用を支払うことを余儀なくされている。また製品間の対比を困難にする過剰なラベルは、消費者の不信感を招いている。環境製品に関する最新の世論調査(ユーロバロメーター)によると、EU内の消費者の48%が、彼らが受け取る大量の環境情報に混乱しているという。また、各加盟国における独自の取り組みは、EU単一市場の原則に矛盾し、消費者を混乱させ、産業界に超過出費を招くとの懸念を持つ複数の産業団体から、科学的根拠に基づく評価とライフサイクル分析に基づくEU全体で共通のアプローチを確立することを求める要望が出されている。今回の提案では、製品や組織の環境パフォーマンス評価のための手法として、「製品の環境フットプリント(PEF)」と「組織の環境フットプリント(OEF)」の2つが紹介されており、加盟国、企業、民間組織、金融機関に対し、これらの手法の自主的な利用を勧告している。さらに、多様なステークホルダーの参加のもと、製品や部門に特化したルールの開発のための3年間のテスト期間の設置、透明性、信頼性、完全性、比較可能性、明確性といった環境パフォーマンスの公開に関する原則の規定などが挙げられている。提案承認後すぐ、3年間のテスト期間が開始する。欧州委員会は、「製品の環境フットプリント(PEF)」と「組織の環境フットプリント(OEF)」に関するホームページを立ち上げ、EU内や第三国における企業や産業団体、組織に対し、製品や部門に特化した規則の策定に自主的に参加することを求めている。その後、テスト期間や追加的な対策において出された結果を評価し、これらをもとに、「製品の環境フットプリント(PEF)」と「組織の環境フットプリント(OEF)」のさらなる利用のための施策を決定するとしている。【欧州委員会環境総局】

情報提供のお願い(企業・自治体の方へ)

記事に含まれる環境用語

プレスリリース