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環境ニュース[国内]

大京、マンションのパッシブ手法の効果を実証、グリーンカーテンなどの有効性確認

エネルギー 省エネルギー】 【掲載日】2013.05.15 【情報源】企業/2013.05.13 発表

 大京は、マンションで自然エネルギーを有効活用するパッシブ手法の効果を実証した。日本大学理工学部建築学科などとの共同プロジェクトで、建物外側に生育させる植物のグリーンカーテンや、リビングの窓などを開けて夜間の冷気を導入する方法の有効性を確認した。横浜市青葉区のマンション10世帯を対象に2012年6〜11月に調査した。
 5住戸でグリーンカーテン内外の表面温度の差を測定したところ、最大10℃の低減効果があった。納涼効果はゴーヤの繁茂の度合いを表す繁茂率に比例し、繁茂率が高いほど表面温度の低下率は高く、繁茂率が18%だと差は3℃だったが、80%近いと約8℃になった。グリーンカーテン内外の紫外線量の変化でも、内側はほぼ100%カットできた。
 グリーンカーテンによる電気使用量の低減効果では、2012年8、9月は前年より平均気温が高かったものの、半数以上が前年比でエアコンの電気使用量が減った。中でも、グリーンカーテンの葉に水をかけたりバルコニーに打ち水をするなどの工夫を施した住戸は、約12%の低減だった。アンケートでは88%がグリーンカーテンの有効性を評価した。
 夜間にリビングの窓と換気機能付き玄関ドアを開けて冷気を導入した住戸と、28℃の設定温度でエアコンを稼働した住戸の比較では、エアコンを使わなくても夜間の冷気だけで室温28℃が確保できた。大京は今回行った実証結果を生かし、生活シーンに合わせて通気できる室内ドアの開発を進めるとともに、グリーンカーテンの設置を推進する。【(株)大京】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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