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環境ニュース[国内]

IHI、子会社の新潟原動機が国際海事機関のNOx規制に対応した船舶用の脱硝装置を販売

大気環境 大気汚染】 【掲載日】2013.05.20 【情報源】企業/2013.05.16 発表

 IHI子会社でディーゼルエンジン・ガスエンジン・ガスタービンなどを手掛ける新潟原動機(NPS)は、国際海事機関(IMO)が2016年の施行を予定する新たなNOx(窒素酸化物)規制、第3次排出規制に対応した船舶のディーゼルエンジン用脱硝装置の販売を始めた。新たに製造される船舶に加え、既存の船舶にも適用できる。
 脱硝装置は排ガスの中からNOxを除去する装置となり、NPSが販売開始したのはSCRと呼ばれる選択触媒還元方式の脱硝装置。排ガスに尿素水やアンモニアを混ぜ、触媒層を通過させてNOxを窒素と水に分解して除去する。これまでの発電プラント向け脱硝装置の実績や、海上実証試験で取得した技術と経験を活用して商品化した。
 適切なタイミングと量で尿素水を無駄なく噴射するほか、低振動・低騒音を実現したことが特長。発電プラントと違って設置スペースが限られる船舶の機関室に適したコンパクトな設計を施し、触媒の交換が容易な据え付け方法を適用する。船舶のディーゼルエンジンは運航形態で負荷が変化するため、高度な技術が必要になる。
 IMOの第3次規制は、1次規制値に対して80%のNOx削減を求める排ガス規制。2011年に始まった第2次規制では1次規制の20%削減が義務付けられ、段階的に規制が強化されている。エンジンの燃焼技術改善だけでは3次規制への対応が困難なことから、脱硝装置による処理が不可欠とされ、NPSは今後、営業活動を積極的に展開する。【(株)IHI】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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