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環境ニュース[国内]

村田製作所、「隠れ熱中症」を発見するセンサーと無線通信システムの検証を開始

エコビジネス 環境技術】 【掲載日】2013.07.31 【情報源】企業/2013.07.29 発表

 村田製作所は、「隠れ熱中症」と呼ばれる熱中症の一歩手前の段階を発見して予防する温湿度センサーと無線通信モジュールを組み合わせたシステムの検証を始める。異常を素早く見付けて病気を未然に防ぐ。有料老人ホーム運営のオリックス・リビング(東京・港区)が8月1日、大阪市北区に開設する介護の研究開発拠点で有用性を調べる。
 隠れ熱中症は明確な症状がなく、本人や周囲も気付かないため有効な対策がとられないことが多いという。高齢者介護の現場では異常の早期発見が求められることから開発した。システムは、パソコンに各部屋の状態を表示し、温湿度が一定の値を超えるとアラームが鳴る仕組みとなり、高い温湿度が影響する隠れ熱中症の予防に役立てる。
 部屋環境に異常があった際の警告と、病院や施設で1日に何回も行う部屋環境の見回り業務の効率化に関して実用化に向けて検証する。入居者への快適な空間の提供と現場の負荷軽減が目的となる。同時に、センサー連動型の照明無線制御システムも設置し、施設内の照明を無線通信で一括コントロールして点灯・消灯の巡回を不要にする。
 照明の無線制御システムは、照明の消し忘れ防止と利便性の向上が狙いで、照明機器を選ぶことなくオン・オフ制御が可能になる。赤外線センサーと連動させると、在室状況に応じて照明を自動的にオン・オフできる。介護の研究開発拠点は「オリックス・リビングイノベーションセンター」の名で、ほかにトヨタ自動車など5社も実証する。【(株)村田製作所】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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