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環境ニュース[国内]

清水建設、農業法人や明大などと被災地で高糖度トマト大規模栽培・流通を実施

エコビジネス 環境技術】 【掲載日】2013.09.25 【情報源】企業/2013.09.19 発表

 清水建設は、農業法人や明治大学、食品スーパーのヨークベニマル(福島県郡山市)と連携して東日本大震災の被災地で高糖度トマトの大規模栽培・流通を実施する。太陽光利用型の植物工場を整備し、明治大学が特許を保有する「サンゴ砂礫(れき)農法」と呼ぶ方法で栽培する。2014年初めにもヨークベニマルの店舗で販売を始める。
 植物工場は約30aとなり、トマト栽培を大規模に展開する農業法人、新地アグリグリーン(福島県新地町)の農地内に10月中旬に設ける。サンゴ砂礫農法は、天然のサンゴ砂と鉱石で構成する天然培地を使う方法で、配合割合を変えることで含水率の管理が可能なうえ、培地から溶け出るカルシウムやマグネシウムで養分を補完できる。
 サンゴ砂礫を使った培地は、トマトの糖度や生育に大きく影響する含水率管理が容易なため、通常のトマトと比較して糖度が5割、収穫量が1割増すという。清水建設は、以前からエンジニアリング力を活用して植物工場の建設計画支援を行い、先進の栽培技術を調査・検討する中でサンゴ砂礫農法に着目し、事業の可能性を模索してきた。
 新地アグリグリーンに高糖度トマトの大規模生産システムの実証を提案したところ賛同が得られた。同社は震災で倒壊したままのハウス再建計画への展開も検討する。清水建設は事業性を評価して農業法人や農家を対象にしたエンジニアリング事業の確立を目指す。復興庁と経済産業省の「先端農業産業化システム実証事業」に採択された。【清水建設(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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