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環境ニュース[国内]

日立製作所、5MWの大型洋上風力発電システムの実証機を設置、出力などを検証

エネルギー 再生可能エネルギー】 【掲載日】2013.11.28 【情報源】企業/2013.11.26 発表

 日立製作所は、5MW(5000kW)の大型洋上風力発電システム「HTW5.0-126」の実証機を茨城県神栖市沿岸の陸上に設置する。2013年度末までに建設を始め、2014年度上期に運転を開始する予定。実証試験では、出力や風荷重などを検証する。ローター(回転部分)を風下側にする独自のダウンウィンド方式で、工事費用の低減と高い安全性が期待できるという。
 HTW5.0-126は、従来の2MW(2000kW)システム「HTW2.0-80」の2.5倍の定格出力があり、ローターの直径は約1.5倍の126m。暴風時にローターが横風を受けない向きを保持し、風荷重を低減できるダウンウィンド方式である。また、新開発した永久磁石同期発電機と中速増速機の組み合わせで軽量・コンパクト化を図り、信頼性を高めた。
 着床式や浮体式の洋上風力発電に利用すると基礎工事や浮体工事費用が抑えられ、安全性の高い風力発電システムが提供できる。ダウンウィンド方式によって浮体式では風を効率的に捉えられ、多くの発電量が見込める。洋上風力発電所は陸上の風力発電所と比べ建設・運用費用が高く、1基あたりの出力が大きいシステムが求められることから開発した。
 HTW5.0-126は2015年度に発売する計画だ。日立は富士重工業から2012年7月に風力発電システム事業の譲渡を受け、開発から設計、製造、販売、保守までの一貫体制を整備した。事業拡大を進め、HTW2.0-80は2012年の稼働開始実績で国内トップシェアになっている。低風域に対応した2MW(2000kW)システム実証機の建設も始めた。【(株)日立製作所】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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