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環境ニュース[国内]

EU等 WTOに非貿易的関心事項への取組強化を要請

地球環境 国際環境協力】 【掲載日】2002.06.25 【情報源】/2002.06.14 発表

 6月14日、WTO農業交渉における非貿易的関心事項(non-trade concerns)の役割等について意見を調整するため、WTO加盟国及びオブザーバーの54代表が参加する閣僚会合がローマで開催された。
 ドーハ閣僚宣言には、WTO農業交渉において非貿易的関心事項(農村地域の開発、食品の安全、環境保護等)を適切に扱うという条項が含まれている。6月14日の閣僚会合の参加者は、この約束を完全に守るという決定を強調した。
 来年3月のWTO農業交渉において、将来のコミットメントのための規範が設定される予定だが、EUは、市場志向でかつ公平な農産品貿易システムの確立に向けて、発展途上国及び先進国両者の非貿易的関心事項が重要な要素になるとしている。
 閣僚らは優先課題や生産条件など状況が多様である点を強調。「ひとつですべてをカバーする」アプローチは非貿易的関心事項を扱うのには不適切だとしながらも、今後の貿易改革は、正当な非貿易的関心事項のセーフガードと調和を図りつつ進められるべきだという点を確認し利益が一致した。環境面では、すべての国が、生物多様性の保護、耕作地の景観維持、クリーンエネルギー等の課題に関して、農業が重要であることを再確認した。【欧州委員会環境総局】

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