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環境ニュース[国内]

住友電工など、開発した電解型バラスト水処理装置で国際海事機関の承認を取得

地球環境 海洋汚染】 【掲載日】2014.04.10 【情報源】企業/2014.04.07 発表

 住友電気工業は、日立造船と共同開発した電解型バラスト水処理装置「ECOMARINE(エコマリン)-EC」で、国際海事機関(IMO)の基本承認を取得した。同承認は、「活性物質を利用するバラスト水管理システム承認のための手順」で定められたもので、実船での試験を5月から実施する。2015年夏のIMO最終承認と同年秋の国土交通省の型式承認取得を目指す。
 住友電工と日立造船は2012年12月に、環境負荷が少ない低消費電力で高性能の電解型バラスト水処理装置の開発を目的に「エコマリン技術研究組合」を設立した。住友電工のフィルター技術と日立造船の電解技術、船舶用事業の経験を融合させてエコマリン-ECを開発した。フィルターと電解装置の2つの方式でバラスト水を処理する。
 住友電工のフィルター装置で、ほぼすべての中〜大型生物と、ある程度の小型生物を取り除く。これで取り切れなかった小さな生物を低濃度の電解次亜塩素酸で除去する。生物のサイズが小さいため低濃度の次亜塩素酸で殺滅でき、中和剤の投入量を抑えられる。電極の性能が高く、低い塩分濃度でも低消費電力で高い能力を発揮する。
 エコマリン技術研究組合は2015年度をめどに共同出資会社に移行し、エコマリン-ECと、住友電工が開発中の紫外線型バラスト水処理装置を販売する。バラスト水は船舶のバランスを保つために積載する海水で、荷揚げ港で入れて荷を積み込む港で排出する。バラスト水とともに微生物が運ばれ、生態系への影響が問題になっている。【住友電気工業(株)】【 日立造船(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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