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環境ニュース[海外]

パナソニック、乾電池を動力源にする電車を製作して実際の線路上で走行に挑戦

エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2014.09.10 【情報源】日本/2014.09.08 発表

 パナソニックは、乾電池「EVOLTA(エボルタ)」の長持ち性能とパワーの実証実験で、単1形の乾電池を動力源にする独自の電車を製作し、実際の線路上で走行に挑戦する。人が乗れる電車を使用して、秋田県大館市の廃線を約8km走る。10月中旬の車両の完成と、11月2日の走行を予定する。2013年12月の玩具電車での実験をスケールアップする。
 製作する独自車両は長さ410cm、幅160cm、高さ220cmの1両で、車体の材質には特殊強化段ボールを利用する。約500kgの重さがあり、10人(計500kgまで)の定員と合わせて総重量は約1tになる。市販しているエボルタ乾電池の単1形を動力源にする。実証実験には秋田県と大館市が全面的に協力し、車両は秋田県立大学と共同で製作する。
 走行は、大館市の旧小坂鉄道の廃線で実施する。小坂鉄道は1909年に地方鉄道として営業を始めたが、1994年に旅客列車を廃止し、2009年には営業を終えた。ほぼ全線のレールが残っていて、同県小坂町には線路と設備を活用した鉄道の複合施設もある。実験では軌間1067mmのレールを約8km走行し、エボルタ乾電池の性能をアピールする。
 パナソニックは、乾電池エボルタや充電式エボルタを使った実験を定期的に展開し、2013年12月には玩具の電車が1本の乾電池で世界最長のプラスチックレール約5.6kmを走行した。今回は、玩具を実際に人が乗れる車両にして実験する。これまでには、小型ロボットが米国グランドキャニオンの崖を上ったり、東海道53次を走破している。【パナソニック(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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