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環境ニュース[国内]

三菱電機、鉄道車両の回生電力を活用する「駅舎補助電源装置」の省エネを実証

エネルギー 省エネルギー】 【掲載日】2014.09.24 【情報源】企業/2014.09.24 発表

 三菱電機は、「駅舎補助電源装置(S-EIV)=ステーション・エネルギー・セービング・インバーター」の省エネ性能を実証した。同装置は、鉄道車両のブレーキ時に発生する回生電力を駅で有効活用する機能を持ち、駅で消費される電力で、1日当たり約600kWhの効果を確認した。東京メトロ東西線の妙典駅(千葉県市川市)に6月に納入し、実運用試験を実施した。
 駅舎補助電源装置は、走行中の車両がブレーキをかけた際の回生電力のうち、近くを走っている車両だけでは消費できない余剰電力を、蓄電池を使うことなく駅の電気設備に直接供給する。直流1500Vの架線から回生電力を駅舎補助電源装置に取り込んで、交流210Vで出力し、駅の電気室を通して照明、空調、エレベーターなどに利用する。
 小型・軽量化したことで限られたスペースに設置でき、屋外環境への耐久性もある。妙典駅では線路脇に置いた。実運用試験の結果、1日当たり平日に一般家庭58世帯分の消費電力に相当する最大576kWh、休日は同66世帯分の最大661kWhの省エネを実現した。東西線の西船橋変電所(千葉県船橋市)で行った実証実験の成果を踏まえて納入した。
 駅の電気室の監視操作盤で装置本体の操作、運転状態の監視、電気量の計測値表示・記録ができ、監視員の負担を軽減する。装置は三菱電機が推進する「鉄道トータルエネルギー・環境ソリューション」の1つとなり、より多くの回生電力を発生させるシステムを適用した車両と組み合わせて駅に電力を効率的に戻し、総合的に省エネを図る。【三菱電機(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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