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環境ニュース[国内]

清水建設、深海未来都市構想を策定、深海の無限の可能性を利用して地球を再生

エコビジネス 環境技術】 【掲載日】2014.11.21 【情報源】企業/2014.11.18 発表

 清水建設は、深海未来都市構想「OCEAN SPIRAL(オーシャン・スパイラル)」を策定した。大気、海面、深海、海底を統合する海洋構造物によって深海の無限の可能性を利用し、地球を再生する。水深3000〜4000mの平坦な海底が広がる海域への建設を想定している。試算では建設費は3兆円ほどで工期は5年かける。
 深海には環境破壊が進む地球の再生に役立つ力があると考えた。未来都市は、海面付近に位置する巨大な球体、球体から海底に向かって伸びるらせん状の構造物と、海底施設で構成し、アンカーケーブルで海底に固定する。球体は人が活動する空間で、らせん状構造物は人、モノ、情報の輸送、海底施設は資源生産拠点の役割を持つ。
 球体は直径500mで、中央部に設ける75層の構造物にホテル、商業・コンベンション、オフィス、住居、研究・実験施設などが入り、4000人の居住者と1000人の来訪者を収容する。らせん状構造物は直径600mの円弧を描き、7〜8回転して球体と海底施設を結ぶ。全長15kmあり、人、電気、水、酸素、鉱物資源や生物資源などを運ぶ。
 海底施設はレアメタル(希少金属)、レアアース(希土類)などの資源を回収する。オーシャン・スパイラルによって深海が持つ温度差を利用した海洋温度差発電、圧力差による淡水化処理、未利用資源の活用などが可能になるという。2030年までに必要な技術を確立し、2030〜2050年ごろに先端産業の集約拠点になると期待している。【清水建設(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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