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環境ニュース[国内]

三菱日立パワーシステムズ、燃料電池と超小型ガスタービンの複合システム受注

エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2014.12.09 【情報源】企業/2014.12.04 発表

 三菱重工業と日立製作所の火力発電システム事業を統合した三菱日立パワーシステムズ(MHPS)は、固体酸化物形燃料電池(SOFC)とマイクロ(超小型)ガスタービン(MGT)を組み合わせた複合発電システムを九州大学から受注した。小型化した出力250kW級のシステムで、産業用の燃料電池システム実証機として、2015年春から運転する。
 この複合発電システムは加圧型ハイブリッドシステムと呼ぶ。燃料の都市ガスから取り出す水素、一酸化炭素と空気中の酸素を反応させてSOFCで電力を発生させ、残った燃料をMGTの発電に使用して省エネを図る。さらに、MGTの圧縮機で昇圧した空気をSOFCに供給して酸化剤に利用した後、高温の排気をMGTに送り、熱と圧力を残燃料とともに発電に使う。
 加圧で電圧が増大する加圧型SOFCの特性を効率向上につなげる。受注した実証機は、東京ガスが実証中のシステムに続いて2台目だ。電気を発生させる部材のセルを積み重ねた燃料電池本体、円筒セルスタックを細径で長くすると同時に、充てん密度を高めることで設置面積を40%以上小さくする。九州大伊都キャンパス(福岡市西区)に設置される。
 九州大は、燃料電池の社会実証研究やSOFCの性能、耐久性、信頼性向上のための基盤研究に活用する。MHPSは円筒セルスタック量産に向けて6月に業務提携した日本特殊陶業とともに、今回の受注を弾みに量産化の検討を推進し、業務用・産業用の市場を開拓する。ハイブリッドシステムは、MGTの販売子会社を持つトヨタ自動車と共同開発を進めている。【三菱日立パワーシステムズ(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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