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環境ニュース[国内]

トヨタ自動車、燃料電池バスを日野自動車と開発、愛知県豊田市での運行に提供

エネルギー 燃料電池】 【掲載日】2015.01.14 【情報源】企業/2015.01.08 発表

 トヨタ自動車は、新しい燃料電池システムを搭載した燃料電池バスを日野自動車と開発した。愛知県豊田市を走行する路線バス「とよたおいでんバス」の営業運行向けに提供し、実用性や有用性を検証する。この燃料電池バスは1月9日に運行を始め、とよたおいでんバスの「豊田東環状線」(豊田市〜三河豊田駅前)で月曜を除いて1日3往復する。
 燃料電池システムは「トヨタフューエルセルシステム」と呼び、燃料電池スタック(セルを積層した構造体)、高圧水素タンク、駆動用バッテリーなどで構成する。2014年12月に発売した世界初の量産燃料電池車「MIRAI(ミライ)」用に開発した。燃料電池バスはスタックとモーターを2個を装備して出力を高めた。8本の高圧水素タンクを備える。
 燃料電池バスの本体は、日野のハイブリッドノンステップ路線バスをベースにした。全長10.525m、全幅約2.49m、全高3.34mで定員は70人(座席26、立ち席50、乗務員1)だ。車両の電力を活用する外部電源供給(V2H)システムはDC300Vで9.8kWの最高出力がある。トヨタと日野は燃料電池バスの実用化に向け、営業運行を通じて研究を進める。
 経済産業省の「次世代エネルギー・社会システム実証事業」に採択された「豊田市低炭素社会システム実証プロジェクト」の一環で取り組む。燃料電池バスによる公道走行試験と非常時の外部への電力供給実証の一部として、豊田市の協力を得た。燃料電池バスは、豊田市で1月10〜18日に開かれる環境関連イベント「とよた世界環境ウィーク2015」でも活用する。【トヨタ自動車(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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