カナダ、2020年生物多様性目標・ターゲットを公表

【自然環境 生物多様性】 【掲載日】2015.02.24 【情報源】／2015.02.08 発表

　カナダのレオナ・アグルカック環境相（カナダ北方経済開発庁担当相、北極評議会担当相兼任）は、カナダの生物資源の保護と持続可能な利用への対策をさらに推進するための2020年生物多様性目標およびターゲットを公表した。これは連邦政府および州・準州政府が、先住民族組織等の意見も取り入れて共同で策定したもので、カナダ政府が2014年に開始した「国家自然保護計画」の下での新プログラム等、国内の生物多様性保全策の進展を評価する基礎になる。カナダ政府は2006年以降、バンクーバー島の約2倍の広さの区域を新たに連邦保護区に指定し、絶滅危惧種の回復に役立つ地域自然保護プロジェクトに1億2500万ドル超を助成するなど、カナダの自然環境を保護・再生し、国民と豊かな自然遺産を結び付ける重要な措置を取ってきており、政府は今回の2020年生物多様性目標およびターゲットの公表で、こうした活動に弾みがつくとしている。一方、目標・ターゲットの達成には、政府や個々の管轄区域だけでなく、先住民社会、地方自治体、企業、自然保護・管理団体、市民などによる幅広い連携体制が必要になるとしている。【カナダ環境省】