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環境ニュース[国内]

イギリス、野生動物の違法取引対策支援を継続

自然環境 野生動植物】 【掲載日】2015.04.07 【情報源】/2015.03.25 発表

 イギリスのグリーニング国際協力大臣は、象牙やサイの角など希少な野生動物の体を扱う違法取引に対し、法執行の強化と需要抑制を図るとともに、違法野生生物取引(IWT)対策資金として新たに300万ポンドを用意すると発表した。この資金は、違法取引で打撃を受けている地域を、野生動物の保全を通じ支援することを目的としている。今回の300万ポンドは、野生生物の違法取引に関するロンドン会議(2014年2月実施)に先立って発表された1回目資金(1000万ポンド)に続くもので、国際開発省(DFID)が拠出し、イギリス環境・食糧・農村地域省(DEFRA)が管理する。1回目の資金では、アフリカ東部での国境付近の法執行訓練のための専門家派遣、アフリカのDNA検査機関を結んだネットワークを活用した有罪判決数の増加など、19プロジェクトに資金を提供している。
 サイの角は金より高価だといわれ、象牙の取引も2007年以降2倍に増加している。国連環境計画(UNEP)では、こうした取引のために70億〜230億ドルが失われていると推計している。しかし2014年ロンドン会議以降、取締りが強化されているという。
イギリス政府は、この新規の300万ポンドと既に用意した200万ポンドを合わせた500万ポンドを違法野生生物取引(IWT)対策資金とし、途上国向け違法取引対策支援プロジェクトの申請を受け付けている。【イギリス国際開発省】

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