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環境ニュース[国内]

竹中工務店、設計・施工した歌舞伎町「新宿東宝ビル」が完成、環境技術を導入

エネルギー 省エネルギー】 【掲載日】2015.04.21 【情報源】企業/2015.04.17 発表

 竹中工務店が設計・施工を手掛けた東京・新宿歌舞伎町の複合施設「新宿東宝ビル」が完成した。高さ130.25mの高層ビルで、同町のシンボルだった新宿コマ劇場と、隣接する東宝会館跡地の再開発計画で、壁面緑化、地域熱供給など各種の環境技術を導入した。BCP(事業継続計画)対策を施すとともに、高い耐震性能も確保した。
 壁面緑化を構築する外壁一体型の緑化システムを建物西側の壁面に採用した。緑化専用のセメント板に植栽基盤をはめ込んでいる。東洋一ともいわれる都心の繁華街にいながら、春から夏にかけては緑のカーテン、秋から冬には紅葉を楽しむことができる。建物内部では、高層棟の吹き抜けにできる煙突効果を活用して自然通風を行う。
 新宿東宝ビルでは全館地域熱供給にして地域エネルギーを有効活用する。外部の熱供給プラントから配管で冷水と蒸気を受け入れる。建物には冷蓄熱槽を設け、ピークカットすることでエネルギー需要を平準化する。BCP対策では、地域の停電や断水に備え、最低限の給排水用のポンプを設置する。これにより建物内に取り残された来客者に配慮する。
 新宿東宝ビルは地上30階、地下1階建てで5万4735.31m2の延べ床面積がある。新たな娯楽拠点として、1階に物販、飲食店舗、2階にアミューズメント施設、3〜6階は12スクリーン、約2300席の複合映画館が入った。8〜30階は970室のホテルが使う。8階の屋外テラスには、怪獣「ゴジラ」の頭部を再現した高さ12mのオブジェを配置した。【(株)竹中工務店】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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