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環境ニュース[国内]

日立製作所、香港の地下鉄システム向けに蓄電池式の回生電力貯蔵装置を2台受注

エネルギー 省エネルギー】 【掲載日】2015.05.26 【情報源】企業/2015.05.21 発表

 日立製作所は、香港の地下鉄システム向けに蓄電池式回生電力貯蔵装置(B-CHOPシステム)を2台受注した。既存2路線の変電所に1カ所ずつ設置して省エネ効果を検証する。将来は全路線への導入を計画している。2015年11月までに納入し、2016年2月以降に運用が始められる。鉄道事業者の香港鉄路(MTR)から現地子会社の日立遠東を通じて受注した。
 B-CHOPシステムは、電車の停止や減速の際に発生する回生電力を蓄電池に一時貯蔵し、走行に必要な電力として再利用する。これによって鉄道運行に使用する総電力量の削減を図る。蓄電池は、自動車用リチウムイオン電池開発・製造を手掛けるグループの日立ビークルエナジー製を使用する。香港の鉄道輸送システムで同電池の回生電力貯蔵装置は初めてという。
 MTRは省エネ対策を進め、輸送システム全体の使用電力削減、電力効率向上に向けて車上と地上の両面でシステムを検討している。B-CHOPシステムは香港、九龍両市街と香港国際空港を結ぶ全長約35kmの路線(全長約35km)と、香港中心部の中環(セントラル)駅−新界地区南部のチェン湾駅の路線(同約16km)の変電所に設置され、1年間効果を調べる。
 B-CHOPシステムは、電池の持続力を表すエネルギー密度とパワーを示す出力密度が高く、従来式の貯蔵装置と比べて貯蔵容量が大きい。そのため車両からの回生電力を効果的にためて使用電力量が削減できる。システム導入前と比較して電力削減効果が最大10%となった場所もある。機械ブレーキの使用頻度を下げることで保守費用の低減にもつながる。【(株)日立製作所】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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