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環境ニュース[国内]

川崎重工、石川県小松市からごみ処理施設の建設と運営を受注、環境負荷を低減

ごみ・リサイクル ごみ処理】 【掲載日】2015.06.30 【情報源】企業/2015.06.25 発表

 川崎重工業は、石川県小松市からごみ処理施設の建設と運営事業を受注した。高度な排ガス処理システムで環境負荷を低減することに加え、発電設備を設けて施設内の消費電力を賄う。同市がDBO(設計・建設・運営)方式で発注した。川崎重工がごみ処理施設の設計と建設工事を手掛け、同社が出資する特別目的会社が運営業務を20年間行う。
 受注したごみ処理施設は1日当たり110tの処理能力があり、同55tのストーカ式焼却炉2炉で構成する。ストーカ式焼却炉は、耐熱金属の角材を並べた床(ストーカ)の上で対象物を突き上げて移動させながら燃焼させる仕組みだ。川崎重工はエネルギー損失を低減する独自のシステム「カワサキ・アドバンストストーカ」を採用する。
 ろ過式集じん器や排ガス再循環システムなどの排ガス処理システムを設置して環境負荷を抑制する。焼却炉には、高温・高圧ボイラーと蒸気タービンを組み合わせた発電設備を設置し、余熱を利用して発電する。発電機は1990kWの出力があり、発電した電力は施設内で利用するほか、余剰電力を売電する。施設の完成は2018年6月を予定している。
 ごみ処理施設の契約額は79億9200万円(税込み)となる。特別目的会社が実施する施設運営は2018年7月から2038年6月までで、80億2440万円(同)で契約した。施設建設地は里山のため周辺環境との調和を重視したデザインにする。川崎重工はストーカ式焼却炉をはじめ各種の廃棄物処理技術を保有し、受注を弾みに技術開発と販売活動を進める。【川崎重工業(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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