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環境ニュース[海外]

欧州連合、野生動植物の種の国際取引に関するワシントン条約に加盟

自然環境 野生動植物】 【掲載日】2015.07.24 【情報源】EU/2015.07.08 発表

 欧州連合(EU)は、絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約ワシントン条約CITES)に181番目の締約機関として加盟したと発表した。CITESは、3万5000種の動植物を対象に、合法かつ持続可能な国際的取引のために策定された条約で、EU域内のオオヤマネコやクマ等も保護対象となっている。EUは、これまでCITESの支援者として能力開発プログラムへの資金提供等を行ってきた。欧州委員会は2014年に意見聴取を実施するなど、野生動植物の不正取引に対する行動計画の準備を開始しており、今回の加盟は取組みの重要な節目となる。近年、野生動物の不正取引は、未曾有の規模に達し、国際的な犯罪組織の資金源として、麻薬、武器、人身売買に次ぐ違法ビジネスとなっている。そのため、インターポール(国際刑事警察機構)や国連薬物犯罪事務所等の国際機関もCITESと協力関係を構築している。CITES加盟により、EUは国際的な取組の強力な牽引者として、CITESの体制強化と違法取引対策に取り組むとしている。

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