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環境ニュース[国内]

三菱重工など、メキシコでCO2回収・貯留と原油生産性向上の実現可能性を調査

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2015.10.28 【情報源】企業/2015.10.23 発表

 三菱重工業と、三井住友フィナンシャルグループ傘下でシンクタンクの日本総合研究所、国際石油開発帝石(INPEX)の3社の共同事業体は、メキシコでCO2回収・貯留と原油生産性向上(CCS-EOR)の実現可能性を調査する。経済産業省が公募した2015年度温暖化対策技術普及等推進事業で「メキシコ南部におけるCCS-EOR事業実現可能性調査」を受託した。
 3社それぞれが保有する技術やノウハウを活用してメキシコ南部のCCS-EORの事業可能性を調べる。石油化学プラントや製油所などCO2発生源の評価や、油田の調査、事業経済性の試算などを10月から2016年3月まで実施する。その結果に基づいてCCS-EORに関する事業の枠組みを検討するとともに「二国間クレジット制度」の活用方法なども調べる。
 CCS-EORは、工場や発電所などから回収したCO2を油田に“圧入”して原油の回収率を高める技術を指す。CCSは工場や発電所などで排出されるCO2を分離・回収し、安定貯留できる地層に圧入してCO2を削減する技術で、EORは油田にある原油のうち、通常では生産できない部分をCO2や液体などの圧入で押し出して生産性を高める。
 実現可能性調査で三菱重工は、CO2発生源の評価やCCS-EOR設備の検討を担当する。日本総研が事業の統括と二国間クレジット制度関連の政策検討、INPEXはCO2-EORの適用可能性評価などを手掛ける。メキシコは原油生産量世界10位だが、主力油田の老朽化や新規開発の停滞から急速に生産量が減少している。このため、EORによる増産を重視している。【三菱重工業(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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