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環境ニュース[国内]

旭硝子、自動車後部座席のUV・IRカットガラス販売、ホンダが「N-BOX」に採用

エネルギー 省エネルギー】 【掲載日】2015.11.26 【情報源】企業/2015.11.20 発表

 旭硝子(AGC)は、自動車後部座席用の紫外線(UV)・赤外線(IR)カットガラス「UVベールPremium Privashield(プレミアム プライバシールド)」の販売を始めた。ホンダが一部改良して11月20日に発売した軽ワゴン「N-BOX(エヌボックス)」に採用した。IRをカットして夏の車室内の温度上昇を抑えることで燃費性能向上につなげる。
 プライバシールドは、黒っぽい色のプライバシーガラスの成分を調整して約99%のUVカット率を実現した。同時に、IRを吸収する機能を装備し、単板ガラスとして、後部のドアと、後部座席後ろのリアウインドーに使用する。リアウインドーには曇り止めの熱線やアンテナなどが埋め込まれるため、単板ガラスでのUVの99%やIRカットは難しかった。
 従来のプライバシーガラスとプライバシールドを比べると、UV透過率は7%が1%以下になり、日射透過率は29%が18%に下がる。後部座席の人の10分後の体温上昇は、従来のプライバシーガラスが頬1.7℃、頭4.1℃なのに対し、プライバシールドはそれぞれ0℃、1.7℃だった。エアコンの温度設定を上げることができ、燃費性能を高められる。
 前部のフロントガラスは合わせガラスの中間膜、前部ドアガラスはコーティングによって、これまでもUV99%カットとIRを吸収する機能があった。これにプライバシールドを合わせて車の全方位でのカットを実現した。世界で初めてという。ホンダは「360°スーパーUV・IRカットパッケージ」と呼び、「N-BOX」「N-BOX+(プラス)」のほぼ全タイプに標準装備した。【旭硝子(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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