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環境ニュース[海外]

UNEP 世界の裁判官、環境関連法の執行を促進する会議を開催

地球環境 国際環境協力】 【掲載日】2002.08.27 【情報源】国連/2002.08.18 発表

 ヨハネスブルクサミットを前に、世界各地の権威ある裁判官、国際司法裁判所裁判官などによる国際会議「世界裁判官シンポジウム(The Global Judges Symposium)」が開催される。同会議は、8月18日〜20日、ヨハネスブルクの Kopanong ホテルとカンファレンス・センターで行われる。
 環境問題について世界的な取組が進められているが、主に、法の執行方法が手ぬるいために、こうした努力が損なわれている。特に、途上国及び旧ソビエト諸国においては、人的資源の不足、国際条約の国内法制化が難しいことなどから、事件が裁判所に持ち込まれること自体、著しく困難である。
 今回の会議の主要な議題は、地球サミットで採択されたリオ宣言10条の環境情報へのアクセス、政策決定過程へのアクセス及び司法へのアクセスをいかに前進させていくかという点である。2001年10月30日に発効したオーフス条約(Aarhus Convention)の趣旨にあるような、環境に関する情報公開や意思決定への市民参加なども視野に入れているようだ。
 UNEPのクラウス・テプファー事務局長は、「世界中で500以上の国際的・地域的な環境条約が締結され、多くの国においてその国内法も法定されているが、それらが執行されなければ、絵に描いた餅以外の何ものでもない。ヨハネスブルクサミットの前夜祭のように開催される世界裁判官シンポジウムは、途上国だけでなく、世界中の全ての人に改善をもたらすようなアクションプランを提示するであろう」と期待を表明している。【UNEP】

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