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環境ニュース[国内]

ソーラーフロンティア、太陽電池パネルを自動車運搬船に供給、船舶向けで最大級

エネルギー 再生可能エネルギー】 【掲載日】2016.02.12 【情報源】企業/2016.02.09 発表

 昭和シェル石油の子会社であるソーラーフロンティアは、CIS薄膜太陽電池パネルを川崎汽船の大型自動車運搬船に供給した。船舶向けの太陽光発電システムとしては世界最大規模の150kWに相当する。
 2月9日に命名引き渡し式が行われた。自動車運搬船の名称は「DRIVE GREEN HIGHWAY(ドライブ・グリーン・ハイウエー)」。川崎汽船が、環境配慮型船舶のフラッグシップとして建造した。全長199.99m、幅37.50m、深さ38.23mで、7500台の乗用車を積載できる。
 甲板最上部に取り付けられた計912枚のCIS薄膜太陽電池パネルが発電した電力で、車両甲板用のLED照明に使う約100kWを賄う。CIS薄膜太陽電池は、高温や塩害などの過酷な環境でも発電性能の低下が少なく、長期間の出力安定性がある。加えて、結晶シリコン系の太陽電池と比べて高い発電量が得られることから採用された。世界の多様な気候の中を航行する船舶でも安定して電力が供給できる。
 ドライブ・グリーン・ハイウエーには、太陽光発電システムの導入以外にも多くの環境技術を取り入れられている。NOx(窒素酸化物)生成抑制装置付きエンジンを搭載した他、SOx(硫黄酸化物スクラバー(大型排ガス浄化装置)や発電機排ガスの排熱を回収する装置などを導入している。既存船と比較すると輸送車両1台当たりのCO2排出量を25%以上、NOxを90%以上、SOxを50%以上削減する。船内のほぼ全ての照明に省エネ性能に優れるLEDを使用している。【ソーラーフロンティア(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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