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清水建設、自然換気評価の3次元シミュレーション開発、空調エネルギーを20%低減

エコビジネス 環境技術】 【掲載日】2016.02.26 【情報源】企業/2016.02.19 発表

 清水建設は、建物の設計初期の段階に自然換気性能を評価する3次元シミュレーションシステム「VisualNETS(ビジュアルネッツ)-3D」を開発し、実用化した。建物の実態に合わせてシミュレーションすることで、より効果的で経済的な自然換気方法の提案が可能になる。これによって、空調で必要になるエネルギーを最大20%程度低減できる。
 2000年に開発した2次元のシミュレーションモデルを改良して3次元に拡張した。2次元のシミュレーションでは建物の空間全体が捉えられないうえ、特定の断面でしか評価結果が可視化できなかった。そのため3次元のシミュレーションを開発して解析精度を高めた。BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)データと連携させる。
 設計者が最初にBIMデータを利用して建物の3次元形状を入力する。その後各部屋の形状、窓・換気開口の形状・仕様、空調・換気設備による給排気の位置・風量、在室人数・時間帯、照明電力量と、点灯時間、換気開口の開閉や空調・換気設備のオン・オフスケジュールなど室内の温熱環境に影響する条件を入れる。これにより、解析用の3次元モデルを構築する。
 シミュレーションには気象データを基に建設地の気温、日射量、風向き、風速の変化を反映させる。3次元モデル構築からシミュレーションまでの時間は3時間程度で、設計者は温熱環境に影響を与える条件の設定を変更しながらシミュレーションを重ね、最適な自然換気計画を提案する。全国の設計部門で展開し、建物の省エネ性能を高める。【清水建設(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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