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環境ニュース[国内]

日本特殊陶業、FCV向け水素漏れ検知センサーを開発・販売開始、安全性を確保

エネルギー 燃料電池】 【掲載日】2016.03.17 【情報源】企業/2016.03.14 発表

 日本特殊陶業は、燃料電池車(FCV)向けの水素漏れ検知センサーを開発し、市販のFCV用に販売を始めた。新たな検知方法の「熱伝導式」を採用した。水素ガスの有無を高精度に検知し、FCVの安全性を確保する。FCVは次世代の環境対応車として期待される一方、燃料となる水素が漏れた際の安全性が求められ、センサーが重要になる。
 水素漏れ検知センサーは、水素タンクや燃料電池システムなどからの水素のわずかな漏れを発見してドライバーに危険を知らせ、燃料電池への水素の供給を止める役割がある。日本特殊陶業が採り入れた熱伝導式は、検知素子のヒーターから水素が奪う熱量を計測して水素ガスを検知する。
 化学反応を利用しないことによる様々な特長を持つ。感度の劣化がないうえ起動や反応が早く、振動や衝撃にも強い。電源を入れてから2秒で計測できるようになる。水素の爆発下限が水素濃度4%なのに対して、0.2〜2.0%の範囲で計測でき、−30〜100℃の温度で使える。高い感度のため漏れを検知しやすく、すぐに燃料の供給をストップする。消費電力も0.6Wと低く、水素ステーションでの利用も想定される。
 日本特殊陶業はFCV用の水素漏れ検知センサーを2006年から開発し、今回市販車に対して展開を開始した。今後、開発した水素漏れセンサーの販売拡大を目指すとともに、次世代の車社会に向けて新しい技術とアイデアを集めて製品開発を推進する。日本特殊陶業は、内燃機関のスパークプラグや排気酸素センサーで世界トップシェアを誇る。【日本特殊陶業(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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