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環境ニュース[国内]

ダイキン工業、超小型マイクロ水力発電システムの開発で神戸市水道局と研究開始

エネルギー 再生可能エネルギー】 【掲載日】2016.06.03 【情報源】企業/2016.05.25 発表

 ダイキン工業は、超小型マイクロ水力発電システムの開発に向け、神戸市水道局と研究を始める。上水道管水路の水流エネルギーで発電する、出力10kW以下のシステムを目指して実証する。研究にあたり、ダイキンが開発済みの22kW級システムを同市水道局の福谷中層配水池(同市西区)に設置し、新開発した遠隔制御機能や性能、保守コストを評価する。

 環境省の事業に採択されたことを受けて研究する。上水道施設に多く設置されている圧力調整用バルブに代わる10kW以下の超小型マイクロ水力発電システムの開発を目標に、施設の運用状況調査と試作機の実証実験を行う。神戸市は環境負荷低減に熱心なうえ、高低差がある地形がマイクロ水力発電システムの設置に適していることから、共同で研究する。

 圧力調整用バルブを超小型のマイクロ水力発電システムに置き換えると、上水道の水圧調整と同時に、未利用だった水流エネルギーで発電してCO2排出量が大幅に削減できる。福谷中層配水池に導入するマイクロ水力発電システムは24.1kWの最大発電出力があり、一般家庭約65世帯の年間消費電力に相当する年間211MWh(21万1000kWh)の発電能力を持つ。

 ダイキンは空調・油圧機器の省エネ技術を応用して22kW級と75kW級のシステムを開発し、実証実験を経て実用化した。発電機とコントローラーを一体にした小型軽量設計で、従来設置できなかった既存水道施設の狭い箇所に取り付けられる。上水道施設だけでなく、生産過程で水を多く使う鉄、紙、化学品、薬品、飲料品などの工場への導入も想定する。

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)
 

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