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環境ニュース[国内]

帝人、グループの東邦テナックスが三島事業所の自家発電を重油からガスに転換

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2017.04.06 【情報源】企業/2017.04.03 発表

 東邦テナックスは、三島事業所(静岡県長泉町)の自家発電のためのタービンを環境負荷が抑えられるガスタービンに転換し、操業を始めた。同社は帝人のグループ企業で、炭素繊維・複合材料事業を手掛ける。これまでは重油を燃料にした蒸気タービンを使っていた。帝人グループが進めるCO2排出量削減対策の一環で、従来の重油燃料と比べて年間で約5万tのCO2排出量が低減できる。

 三島事業所は炭素繊維・複合材料事業では最大の事業所で、 炭素繊維の原料に使う特殊なアクリル繊維のプリカーサから炭素繊維までを一貫生産し、航空機用途をはじめとした高機能炭素繊維の製造拠点になっている。炭素繊維の製造では大量の電力を使うことから、事業所に自家発電設備を備える。今回、環境への配慮から、燃料をガスにした。

 規模はこれまでの重油での蒸気タービンとほぼ同様となり、フル稼働に合わせた出力にした。外部から電力を購入することなく賄うことができる。余剰分は地元の静岡ガスに売電する。ガスタービン設備が稼働したことを受けて現在、重油燃料の蒸気タービンからガスタービンに移行している。移行期間が終了すると重油燃料は廃止する。

 帝人グループは2020年度までに、2011年度を基準年として、国内外でCO2排出量を毎年1%以上削減することを目標に掲げている。今回の東邦テナックス三島事業所に関して、ガスタービンへの燃料転換で見込まれるCO2排出削減量は年間5万tに上り、帝人グループのCO2排出総量の2%以上に相当する。今後も環境負荷の低減に向けてさまざまな施策を講じる。
【帝人株式会社、東邦テナックス株式会社】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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