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環境ニュース[国内]

南部アフリカ3か国のアフリカゾウ、一定の条件下で輸出可能に ワシントン条約第12回締約国会議

自然環境 野生動植物】 【掲載日】2002.11.21 【情報源】環境省/2002.11.15 発表

 環境省は 2002年11月15日までチリのサンティアゴで開催されていたワシントン条約第12回締約国会議の成果の中で、アフリカゾウに関する提案の内容と審議結果などをまとめ、15日付けで公表した。
 アフリカゾウに関して今回の会議では、ザンビアから同国国内の個体群についての附属書1(国際取引禁止種)から附属書2(国際取引可能種)への降格案が提出されていた一方で、インド・ケニアから南部アフリカ4か国の個体群についての附属書2から附属書1への昇格案が提出されたが、いずれも否決される結果となった。
 またボツワナ、ナミビア、南アフリカの南部アフリカ3か国は各国の個体群について一定の条件を満たした場合に1度限りの輸出を可能とする提案を行い、この提案は認められた。これらの個体群は現在国際取引が可能な附属書2に掲載されているものの、実質的に輸出は認められていなかった。
 今回の締約国会議では、これらのアフリカゾウに関する審議のほか、(1)ミンククジラ、ニタリクジラの附属書1(国際取引禁止種)から附属書2(国際取引可能種)への降格、(2)サメ類の附属書への新規掲載、(3)ワシントン条約と他の国際機関の連携、(4)海産種作業部会の設置、(5)条約の名称変更などが議題となり、このうち日本が提案したミンククジラ、ニタリクジラの附属書1から附属書2への降格案は本会議で再提出した修正提案も含め、いずれも否決された一方で、フィリピン・インド・マダガスカルが提案したジンベイザメの附属書2への新規掲載提案、イギリスが提案したウバザメの附属書2への新規掲載提案は、委員会レベルで否決された内容が本会議の再採決で一転して採択されている。【環境省】

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