他国の京都議定書批准奨励を次回の日・ＥＵ定期首脳協議までの重点目標に

　小泉首相は２００３年４月２６日から５月２日まで、英国、スペイン、フランス、ドイツの４か国とＥＵ議長国のギリシャを訪問し、各国首脳と会談を行ったほか、ＥＵとの間では第１２回日・ＥＵ定期首脳協議を開催。日欧関係強化に向けて包括的な内容の共同プレス・ステートメントを発表した。
　各国首脳との会談や共同プレス・ステートメントの内容はイラク問題や北朝鮮問題が中心となり、今回の共同プレス・ステートメントの中に環境問題についての文言は直接盛り込まれなかったが、「京都議定書」の早期発効が重要であり、そのための努力が必要であることについては日本とＥＵ側の意見が一致。次回の日・ＥＵ定期首脳協議までに取り組むべき４つの重点目標の１つに「地球規模問題と社会的課題への挑戦」をとりあげ、他国に対する京都議定書批准の奨励などの内容を設定した。【首相官邸】